この冬は志賀高原で暮らしています。
フォレスターの雪道運転は、ほとんど不安がありません。
今回は、フォレスターで雪道を走ったときに、VDCがどんな条件で作動するのかを試してみました。
フォレスターで雪道を走る。VDCの挙動について
(まえおき)VDCとは?
VDCとはVehicle Dynamics Controlの略で、横すべりや尻振りなど、車両の不安定な挙動を制御する機能です。
VDCというのはスバルが使用している名称です。
一般的には「横滑り防止装置」と呼ばれるもので、最近の車のほとんどに類似の機能が搭載されています。
しかし、この機能の名称は各社で自由に名称を決めているため、名称が統一されていません。
▼Wikipediaの説明もご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/横滑り防止装置
雪道を走った時のVDCの挙動
グリップの弱い雪道で、ステアリングを切ってコーナリングしているとき、VDCがいつ介入するのかを観察してみました。
フロントが少し滑っている状態
最初にフロントが少し滑り始めます。
これは、弱アンダーステア状態です。
ドライバーにはフロントが滑っている感覚が伝わってくるので、特に不安な感じもありません。
アンダーステアを解消するには、少し速度を落とせばフロントのグリップが回復します。
車両の挙動としては、意図した方向に走っているのでまだ不安定な挙動ではありません。
そのため、VDCは介入しません。
フロントとリアが少し滑っている状態
弱アンダーステアからさらにアクセルを踏み込むと、リアが滑り出します。
狙ったラインから、少し外側に膨らみながら走っていきますが、まだリアの滑る量がそれほど多くない場合は、VDCが介入してきません。
少し速度を落とせば、リアのグリップが回復します。
ここでもまだ、VDCは介入しません。
フロントよりリアが多めに滑っている状態
さらにステアリングを急に切ったり、アクセルを煽ったり、急ブレーキをかけるとリアが大きく滑り出します。
これはもう、お尻を振っている状態になるので、スリップしたと判断してVDCが作動します。
VDCがOFFの状態でリアが滑っている状態から回復するには、逆ハンドルを切ったり少し難しい操作が要求されます。
しかし、VDCが作動すると4輪に上手くブレーキをかけて、お尻が滑っている状態を解消してくれます。
基本的には、ドライバーは少しステアリングを戻してあげるだけで、安定した挙動に戻ります。
VDCが作動すると、インフォメーションディスプレイに作動状況が表示されます。
まとめ
今回は、少し無茶な運転をして、どれくらいでVDCが作動するのかを試してみました。
フォレスターの足回りとAWD性能、そして1年目のスタッドレスタイヤということもあり、雪道を走っていても不安定な状態というのはほとんどありません。
そのため、普通に志賀高原の雪道を走っている分にはスリップもしませんし、VDCが作動することもほとんどありません。
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