今回読んだ本はこちら。
巷にあふれているプロジェクトマネジメント関連の本とは、少し視点が違う内容の本でした。
技術論ではなく、リーダーとはどんな役割か、リーダーとしてどのようにふるまうべきか?という心構えを学ぶことが出来る内容でした。
読書日記:「大工の棟梁に学ぶプロジェクトマネジメント 」でリーダーの心構えを学ぶ
本の内容は?
この本は、著者が大工の棟梁である6名の方々へインタビューを行って書かれたものです。
家を建てること=プロジェクト
本書では、プロジェクトの特徴を以下の3点として挙げています。
- 明確なゴール(目的)がある
- 始めと終わりがはっきりと見える
- 時間やコストなどの制約がある
一軒の家を建てること、それはまさしく一つのプロジェクトです。
ゴールは家が完成することです。
また、施工する期間が決まっていますし、予算も最初に決まっています。
このプロジェクトをまとめるのが、棟梁の役割です。
上記の制約を守りながら、毎回異なるメンバーを率いて、ステークホルダー(=施主さん)の要望を満たす家を建てなければなりません。
棟梁の心構え
この本の中では、実際に棟梁の言葉を引用しながら、リーダーとしての心構えを紹介しています。
その中で記憶に残ったものを書き出してみました。
- ゴールをしっかりイメージして、全員と共有する
- 最終的な責任は自分が負うと覚悟する
- メンバーに任せたら細かく口出しをしない、でもしっかりフォローする
- リスクはあるもの、小さなリスクを早めに処理する
- 毎回ゼロからのスタートだと言い聞かせる
いずれもプロジェクトマネジメントのノウハウに書かれているような内容です。
棟梁のみなさんは、実体験や師匠から学んでこれらの事柄を身に付けていったのでしょう。
頭ではなく体感で身に付けていったからこそ、言葉に重みがあるのかもしれません。
感想
いまの仕事もまさにプロジェクトです。
新たなメンバーを率いて期間内にゴールに向かっていく、という事をやっています。
この本に書かれていた心構えを意識しつつ、仕事に活かしていけたらな、と感じました。
いまのプロジェクトでは、メンバーとゴールをしっかり共有できてないな、と改めて感じたので、お休みが明けたらメンバーと会話してみたいと思います。
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