今回の購入で一番欲しかった機能はもちろん、アイサイトのVer.3です。
事前情報として、どんなことができるかは理解していましたが、実際に使ってみるとめちゃくちゃ便利で驚きました。
フォレスター(SJ5 D型)でアイサイトVer.3を試す。クルマはもう機械ではない、ロボットだ
アイサイトの主な機能は、
- プリクラッシュブレーキ
- 全車速追従機能付クルーズコントロール
- アクティブレーンキープ
- AT誤発進抑制
です。
普段の運転中に作動する主な機能は、全車速追従機能付クルーズコントロールとアクティブレーンキープです。
この2つの機能をさっそく試してみましたが、めっちゃくちゃ便利でした。
全車速追従機能付クルーズコントロールはほぼ完璧
クルーズコントロールは、車間距離を維持しながら、前のクルマに追従してくれるので、なにも考える必要がありません。
前のクルマが減速したら減速するし、前のクルマが加速したら(設定速度の範囲内で)加速するし、進路上にクルマが割り込んできたらそれに合わせて車間距離を調整するし、まったく不安なところもギクシャクしたところもありません。人間よりも上手です。
ステアリングに付いているスイッチで設定速度を変更できるので、アクセルやブレーキを踏まずに車速を調節できます。
クルーズコントロールを上手に使えば、高速道路はすべての場所でアクセルもブレーキも踏まずに運転ができます。
一般道でも使用することができます(メーカーは推奨していない)。
高速道路と同様に、前走車に追従してくれますし、信号で前走車が止まれば同じようにブレーキングから停止まで自動で作動してくれます(ただし、停止したらすぐにフットブレーキを踏んできちんと停止する必要あり)。
加速と減速はけっこうしっかり目に作動するので、信号の間隔が短くて、ストップ&ゴーの多い場面ではぐわっと加速してぎゅーんと減速する、とう動作になってしまいます。この場合は、手動で運転しましょう。
という感じで、高速道路はほぼ100%お任せ、一般道でも信号の少ない道なら便利に使える機能です。
右脚がアクセルペダルから解放される、非常に便利な機能です。
ただ、アクセルを踏まない右脚をどこに置くか、という悩ましい面もあります。右側にもフットレストが欲しいところです。
アクティブレーンキープは便利だけど、しっかりと癖を把握する必要あり
これはVer.3になって実装された機能です。
アイサイトのカメラが車線を認識して、そこからはみ出さないようにステアリング操作をアシストしてくれます。
クルマが白線に近づいていくと、クイクイっとステアリングを握っている手に反応が返ってきます。
ステアリングを動かす力はけっこう弱いです。
あくまでアシストなので、この機能だけに頼ると、たまにはみ出してしまうこともあります。
また、ステアリング操作に介入するタイミングがけっこうギリギリです。もう少し早い段階から徐々に介入が始まると運転しやすいかな、と感じました。
ギリギリのタイミングでステアリングをクイクイっと動かすのですが、ステアリングを切る量が多いので、こんどは反対側の車線に向かってしまいます。
クルマ任せで走るとどんどん蛇行してしまうので、ドライバーがしっかり進む方向をコントロール必要があります。
ステアリングを握る強さや、アシストに対する応答の仕方など、クルマの考えていることを想像しながら操作する必要があるな、と感じました。
クルマはもう機械というよりロボットだ
(ほぼ)最新の運転支援機能を試してみました。
そして僕は「もうクルマは機械じゃなくてれロボットだ」という感想を持ちました。
機械は(人間が指示をした)単純な動作をくり返すだけです。
一方のロボットは、ある程度ロボット自身がまわりの状況を把握して判断しながら複雑な動作をくり返します。
このような複雑な動作は、自動車メーカーの中の人がせっせと試行錯誤しながら作り出したアルゴリズムで実現しています。
いつの間にか、クルマは機械ではなくロボットの領域に足を踏み入れていたのです。
運転する人間も考え方を変える必要あり
これまでは「人間が指示をして動かす機械」だったものが、「人間がクルマ(のアルゴリズム)と協調しながら動作を実現する」という考え方に、意識を変える必要があるのかもしれません。
つまり、クルマ(メーカー)ごとの癖を把握して、クルマがどんな風に走りたいのかを理解した上で、人間が指示を出すことで、円滑な運行が可能になるのだと思いました。
つづく
5年ぶりに購入したクルマは、思ったよりも進化していました。
これからはクルマの進化に付いていくために、こまめに買い換えが必要なのかもしれません。
むしろ3年リースくらいがちょうど良いのかもしれませんね。
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