今回読んだ本はこちら。
読書日記:人前で台本なしに10分間話すには、テクニックより人間力が重要
この本は、巷にあふれている会話やプレゼンのテクニックとはひと味違ったアプローチを紹介しています。
著者は劇作家、演出家として活動するかたわら、俳優としても現役で活動しています。
さらに、俳優を育成する手法を応用して、ビジネスマン向けの教育や研修コースとしてサービス提供しているそうです。
本の内容は?
タイトルには「10分間話せるように」と書いてありますが、この本に書かれているトレーニングを積んでいけば、10分でも1時間でも話し続けることが出来る、という手法が紹介されています。
話し上手になるには、即興力を身に付けろ
「10分間話してください」、と言われたらどうしますか?
僕の場合は、10分間話し続けられるだけのネタを用意して、可能なら台本まで作って臨むと思います。
しかし、直前になって「15分でお願いします」と言われたらどうなるでしょう?
準備できていないので、きっと後半はグダグダになってしまうでしょう。
話すために準備が必要な人は、このような不測の事態にスムーズに対処できない事があります。
このような場を上手く切り抜けるには「即興力」が必要だ、と著者は主張しています。
即興力を身に付けるには?
この本では、演劇のトレーニングの手法を応用して、即興力を高めるためのヒントを紹介しています。
それらを「インプロトレーニング」と呼んでいます。
「インプロ」とはImprovisation(インプロヴァイゼイション)のことです。
即興でリアクションするためには、ひらめきや想像力もさることながら、不安や恐れを取り払うことが必要です。
何を言っても大丈夫、という自身が生まれることで、その場の状況に合わせて即興的に行動が出来るようになるそうです。
自己肯定、ですね。
頑張るのではなく、張りきって
この本で気に入ったフレーズは、
コツは頑張らないこと。頑張るのではなく、張りきってください
よく頑張っている人を応援する時に、何と声をかけて良いか迷うことがあります。
「張りきって」というのは良い表現だな、と思いました。
感想
人生は筋書きの無いドラマ、という言葉があるように、確かに日々の生活は即興で対応すべきことが沢山あるのだ、ということに改めて気付かされました。
こういう体を動かしながら自己肯定感を高めるアプローチも興味深いです。
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