今回読んだ本はこちら。
読書日記:「神社のいろは」を読んで神社の成り立ちを勉強してみた
日本のどこにでもある神社ですが、この神社の仕組みや歴史をきちんと学んだことがないので、試しに読んでみることにしました。
「なるほど〜」と思うところがいろいろあったので、検定を受けるつもりがなくても読んでみると面白いかもしれません。
本の内容は?
タイトルにもある通り、この本は「神社検定」の受験者に向けて書かれた本のようです。
神社検定とは?
▼公式サイトはこちらです。
公式サイトにはこのように書かれています。
神社検定(神道文化検定)は、神社が好きな方や、日本文化をもっと知りたい方のための検定です。
参級、弐級、壱級と3つのレベルに分かれているのは他の検定と同様で、全14冊のテキストの中から決まった範囲が出題されるようです。
今回読んだのは、全14冊の1冊目です。
「神社のいろは」の内容
神社に関連する基本的な内容を解説した、入門編です。
神社のつくり、お参りの作法、お祭り、神社の歴史、それぞれの神社の由来、そして皇室の祭祀について、全8章の構成です。
この本を一通り読んでおくと、神社をお参りする際に失礼のないように振る舞えると思います。
また、旅行で全国各地の神社に立ち寄った際に、友達に軽くうんちくを話せるようになるかもしれません。
神仏習合と神仏分離
言葉はなんとなく知っていましたが、どのように仏教と神社が交わっていったのか、ということはよく知りませんでした。
仏教伝来前から神様に対する信仰があり、仏教が伝来した時に「神様と仏様はどのような位置付けなのか?」という議論が起こったそうです。
その時、
- 神様が仏の姿で現れた
- 仏様が神様の姿で現れた
という二つの考え方が起きたそうです。
いずれにしても、日本で「神様と仏様をリンクさせる」という形で、うまいこと二つの流れが混じり合った形で信仰されてきたそうです。
それが江戸時代までの話で、ご存じの通り明治時代に国家神道を確立するために、お寺と神社を完全に分ける、ということが行われました。
この時に、名前を変えたり、施設が取り壊されたりしました。
基本的に暗記系、難読漢字がつらい
検定のテキストという事もありますが、馴染みのない用語が沢山出てきます。
中盤は、日本各地の神社の成り立ちについて網羅的に紹介されています。
ここで登場するのがたくさんの神様です。
そもそも神社を理解するには「神話の世界=古事記と日本書紀」を理解しておく必要があります。
これらに登場する神様や地名がたくさん登場するので、大変です。
もちろん、初出のところでは振り仮名が付いていますが、2回目以降は振り仮名が無いので「あれ、なんて読むんだっけな?」と数ページ前に遡ることもありました。
感想
入門書、というだけあって内容はかなり親切に書かれていると思います。
お参りの作法やふるまい、服装、基本的なお祭りについてなど、実際に役に立ちそうな情報も盛り沢山なので、一度読んでみると面白いですよ。
記紀(古事記+日本書紀)について興味が出てきたので、続きも読んでみたいと思います。
コメント