今回読んだ本はこちら。
読書日記:「諦める力」を読んで努力の仕方を考えてみた
オリンピックを見ている人ならご存じの、為末大さんの著作です。
正しく「諦める」ことについて語っている本です。
「あきらめる」は本来、ネガティブな言葉ではない
本来、「あきらめる」という言葉はネガティブな意味では無いそうです。
確かに、大辞林を紐解くと2つの意味が出てきます。
あきら・める [4] 【明らめる】
①物事の事情・理由をあきらかにする。 「創造の神秘を-・めて見なさい/肖像画 四迷」
②心をあかるくする。心を晴らす。 「陸奥(みちのく)の小田なる山に金(くがね)ありと申(もう)したまへれ御心を-・め給ひ/万葉集 4094」
あきら・める [4] 【諦める】
望んでいたことの実現が不可能であることを認めて,望みを捨てる。断念する。思い切る。 「登頂を-・める」
本来の意味は前者の方で、「明らかにする」という意味なのです。
「一生懸命努力したけれど、目標を達成する事が出来ない。自分には才能が無かったんだ」
自分の実力が明らかになったという事なので、ネガティブな事ではありません。
その人それぞれの才能(向き不向き)に合った道に進めば良いだけなのです。
努力と根性論
努力が実らない時、日本的な「根性論」で考えると、「いつか結果が出ると信じて努力を続けなさい」という事になってしまいます。
この本の中では、もっと気軽に違う道を選択しても良いのでは、と説いています。
目標のために、あらゆる手段を尽くすこと
為末さんは、はじめに100m走の選手として頑張って来ました。しかし、100m走の世界では勝てないと判断して400mハードルに種目を変えました。
それは逃げたのではなく、「金メダルを取りたい、1番になりたい」という彼が考えている目標を達成するために、手段を変えたのです。
まずは全力を出す事が大事
自分の才能や実力がどこまで通用するのか、それを正しく測る必要があります。
そのためには、まずは全力でぶつかってみましょう。
そして結果が出れば、それがその人の最大値なのです。
勝手に採点表
- 本のボリューム:★★★☆☆
- 読みやすさ:★★★★★
- 分かりやすさ:★★★★★
- オススメ度:★★★★☆
- ためになった度:★★★★★
感想
彼がいたスポーツの世界を元にして話が展開されていますが、これはどの業界でも一緒だな、と思います。
まずは頑張ってみないと、それが自分に合っているかどうかが分からないですよね。
今回紹介した本はこちら
▼こちらは続編。
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