西日本豪雨の災害ボランティアとして、岡山県倉敷市と広島県竹原市の活動に参加しました。
活動に参加して、知りたいなと思ったことです。
災害ボランティアに参加して気になること。あとどれくらい支援が必要なのか知りたい
プロジェクト管理の観点から、考えてみました。
災害ボランティア活動もプロジェクトである
プロジェクトとは、ざっくり表現すると
- ゴールが決まっていて
- 有期の活動で
- リソース(ヒト、モノ、カネ)が配分された
活動のことです。
災害ボランティアの活動は、ゴールがハッキリしていない面もありますが、設定された期間の中で、リソースをかき集めてゴールを達成する、という一種のプロジェクトだと思うのです。
プロジェクトですから、プロジェクト管理が必要になります。
プロジェクト管理に必要な管理業務
例えば、一般的なプロジェクト管理の本を読むと、
- 進捗管理
- リスク管理
- リソース管理
- スケジュール管理
- コスト管理
などの管理業務が必要だと書かれています(細かく挙げればもっとありますが)。
基本的にこれらの管理業務は、ボランティアセンターのスタッフが行っています。
僕たちのようなボランティア活動に参加する人たちは、プロジェクトメンバーとして参画している訳です。
そして、ここでいう「管理」の中には「整理」と「共有」が含まれています。
プロジェクトメンバー(ボランティア参加者)への情報共有は十分か?
で、ようやく僕がいま気がかりなことに繋がるわけですが、「あとどれくらい作業したら支援依頼が片付くのか?」という情報がこちら側に伝わってこないのです。
ボランティアセンター側では、被災者からの支援依頼を収集し、日々の活動状況をプロジェクトメンバーから収集し、情報が集約されているはずです。
しかし、その集約された情報がプロジェクトメンバーに下りてくることがありません。
ボランティア参加者は、各自の予定を調整して現地に赴いているわけですから、プロジェクト活動の進捗(残りの作業ボリューム)が分かった方が予定を立てやすいと思うのです。
WebやSNSなどで情報発信しているけれど、不十分
ボランティアセンターのSNSアカウントは、「今日は○○人に参加して頂きました」「明日も○時から受け付けしています」という報告は毎日発信しています。
しかし、支援活動の進捗がよく分かりません。
- 被災状況の全体像
- どれくらい依頼が残っているのか?
- 毎日どれだけの人手が必要なのか?
- 今のペースで活動したら、いつ頃までに片付きそうなのか?
という今後の見通しに関する情報がWebページに掲載されておらず、SNSアカウントでも発信されていません。
ボランティア参加者の中には、わざわざ休暇を申請して活動に参加している人もいますし、片付くまでずっと滞在する訳にもいきませんし、被災地に戻ってくるための予定を考えたい人もいると思います。
おわりに
ボランティアセンターのスタッフが毎日忙しいのは十分理解していますが、このあたりの情報共有(情報発信)がうまく出来ると良いなと感じました。
力仕事だけじゃなくて、こういった管理業務が得意な人もボランティアの中から募集してもいいのではないかな、と。
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