今回読んだ本はこちら。
読書日記:「デキる人の敬語の正しい使い方」を読んで敬語の5分類を知る
タイトルの通り、敬語の使い方を解説している本です。
敬語の使い方は、義務教育の頃に教わった気がしますが、改めて復習するために読んでみました。
社会人になってから敬語の使い方がトンチンカンだと、恥をかいてしまいますからね。
結構なボリュームがある本なので、気合いを入れて読む必要があります。
本の内容は?
この本は、文化庁の文化審議会が2007年に発行した「敬語の指針」の内容に基づいて、敬語の分類と用例について解説しています。
世の中は「間違い敬語」だらけ
さっそく、このような例が出てきます。
「こちらが、ご注文のコーヒーの方になります」
「AとB、どちらにいたしますか?」
「お子様はお連れしないでください」
「お名前を頂戴できますか」
「カバーをおかけしますか?」
全て間違いだということに気付きましたか?
世の中にはこのような、「間違い敬語」があふれています。
正しい敬語を使いこなせるようになりたいものです。
敬語を使う目的は「タテとヨコの人間関係」
「タテとヨコの人間関係」によって言葉を使い分けることが、敬語を使う本来の目的です。
タテの関係とは、立場の違いや力の強弱関係を元に、上下関係をハッキリさせることです。
ヨコの関係とは、立場は同等でも、初対面の相手なのか、仲の良い関係なのか、心理的な距離感を意味します。
この「タテとヨコ」の関係で、失礼のない言葉遣いをするために、敬語を使いこなすことが必要となります。
敬語の「5分類」とは?
僕が国語の授業の中で習った敬語は、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類でした。
しかし、上記の「敬語の指針」では、さらに細かく分類することで、それぞれの敬語の役割を明確にしています。
- 尊敬語:「いらっしゃる・おっしゃる」
- 謙譲語Ⅰ:「伺う・申し上げる」
- 謙譲語Ⅱ:「参る・申す」
- 丁寧語:「です・ます」
- 美化語:「お酒・お料理」
謙譲語と丁寧語をそれぞれ2つに細分化して、計5分類としています。
ここでは細かい定義までは書きませんが、それぞれ意図を持って使い分けましょう、ということが解説されています。
こちらのページにも5分類の大まかな違いについて書かれています。
▼18.文化審議会「敬語の指針」(答申)について
感想
昔の国語の授業で聞いた、「動詞の活用」など出てくるので、国語が苦手だった僕は読み進むのが大変でした。
しかし、途中に挿入されている用例(正しい例、間違いの例)を見ると、なるほど〜とイメージが掴めるはずです。
おそらく、この本を読むだけでは敬語の使い方は身に付かないかもしれません。実践も必要ですから。
社会人の基礎知識として、読んでおいて損はないでしょう。
うちの会社の若い連中にも読ませてあげたいけれど、このボリュームだと多分無理だろうな〜。
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