今日から倉敷市の災害ボランティア活動に参加しました。
まずは活動に参加してみて、感じたことなどを書いてみました。
西日本豪雨の災害ボランティアに参加。実際に現地で体験しないと分からないことだらけだった
倉敷市で被災したのは、真備町(まびちょう)と呼ばれる地域です。
テレビのニュースでも取り上げられていた地域です。
真備町は、川に囲まれたちょっと山側の地域です。
倉敷市は大変なの?→大丈夫です
被災した地域はごくごく一部なので、倉敷市全体で見ると、平常どおりに動いている地域が大半です。
倉敷市全体が被災したように思われて、観光客が減っている、という話を聞きました。
いわゆる観光で訪れる倉敷の街並みがあるエリアは全く被災していないので大丈夫です(ってまだ見に行ってませんが)。
真備町はどんな様子?→2階まで浸水した家屋がたくさん
もともと田んぼだった地域に住宅地を作ったため、川が氾濫すると水が溜まりやすい地域のようです。
ただ、水浸しになった地域はかなり広範囲にわたっています。
家屋の2階まで浸水していたので、5〜6mくらい水浸しになったようです。そのため、現在は人が住める状態ではありません。
津波で被災した三陸沿岸地域は、家屋ごと持っていかれて基礎だけが残っていましたが、真備町の被災したところは家屋はそのまま残っていました。
水の流れる勢いは弱くて、水の量が多かったのでしょうか。
どうして被害が大きかったの?→川に囲まれた田んぼを住宅地にしたため
ボランティアで一緒のチームになった地元のおじいちゃん曰く、「この辺はもともと水に浸りやすいところなんだ。だけど倉敷の工業地帯に勤める人たち向けに住宅地を作っちゃった。引っ越してきた人たちはそんなことを知らずに住んでたんだろうね」と話していました。
昔は川が氾濫しても田んぼが水浸しになるだけで住んでいたのに、人が住むようになったため、被害が大きくなったようです。
ボランティアの1日の動きは?
ボランティア活動の流れは、だいたいこんな感じでした。
- 8:30ころ〜 受け付け&チーム分け
- 9:30ころ オリエンテーション、バスで被災地へ移動
- 10:00ころ 作業開始
- 13:30ころ 作業終了、バスでボランティアセンターに帰還
- 14:30ころ 消毒、着替えなどして解散
受け付けを済ませると、適当に5人ずつのチームを編成します。
チーム単位で片付け支援の作業場所を割り振られる形です。
作業の内容は?→個人宅の片付け支援
片付けボランティアの作業は、個人宅の片付け支援です。
主な作業は、家屋の床下にある泥のかき出しです。
家屋の床下には、流れてきた泥が溜まっていて、それは勝手に流れたり飛んでいきません。
川から流れてきた泥なので、そのまま放っておくと臭くなるため、掻き出す必要があります。
泥を掻き出すためには、床板を剥がして基礎部分が見えるようにします。
床板を剥がすのは簡単ではなく、床板を壊して取り除くのです。そのため、剥がした床板は廃棄です。
真備町のほとんどの家屋は2階まで浸水しているため、1階の壁や天井も剥がして廃棄します。
泥のかき出しが終わっても、人が住める状態に戻すまで相当な時間とコストがかかるわけです。
▼運び込まれた廃棄物など。
これもごく一部です。
作業時間短くない?→これが精一杯
だいたい10:00〜13:30までが作業時間です。
暑い中での力仕事なので、20分作業したら10分休憩、というローテーションをくり返します。
休憩時間をのぞいた実働は、2時間くらいでしょうか。
風通しの悪い屋内での重労働は、想像以上に体力を消耗します。
2時間というと、かなり短いように感じられますが、ボランティアの大半は素人なので、これくらいが限界です。
13時を過ぎると、かなりヘロヘロになります。大量に汗もかくので、2L近く水分補給をしますし、トイレも行きたくなりません。
僕も実際にボランティアに参加する前は、「14時に上がるなんて早すぎじゃないか?」と思っていました。
しかし、実際に作業に参加してみると、これくらいが限界だという感じがしました。
つづく
テレビで見ているだけだと、被害の大きさがピンとこないものですが、こうやって実際に自分の目で見てみると、被害の大きさや大変さを改めて感じることが出来ました。
元通りになるまで、かなり時間がかかりそうです。
今日は初日という事もあり、勝手が分からずオロオロしたり、久しぶりの力仕事で疲れました。
今夜はゆっくり休んで、明日も引き続き片付け作業に従事します。
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