2016年夏 本州九州ツーリングの目次はこちら
九州へバイクでアクセスする方法
本州方面から九州へ上陸するには多くのルートがあります。
- 陸路:関門海峡を渡る橋(福岡県へ)
- 長距離フェリー:大阪・神戸からフェリー(大分、宮崎、鹿児島県へ)
- 近距離フェリー:四国からフェリー(大分県へ)
- 空路:飛行機で各地へ
東京からの陸路はかなりキツそうだったので、フェリーで往復することにしました。
フェリー航路と会社を選ぶ
長距離フェリーは、多くの航路があります。
- 大阪~新門司(名門大洋フェリー)
- 大阪~別府(フェリーさんふらわあ)
- 大阪~志布志(フェリーさんふらわあ)
- 神戸~新門司(阪九フェリー)
- 神戸~大分(フェリーさんふらわあ)
- 神戸~宮崎(宮崎カーフェリー)
この中からちょうど良い航路を選ぶ訳ですが、「異なる航路で往復割引きが使える」という理由でフェリーさんふらわあを選びました。
フェリーさんふらわあ
そして、往路は大阪南港から志布志港、復路は別府港から大阪南港の便を予約して、鹿児島県の南半分をぐるっと回るルートを設定しました。
さんふらわあのフェリーを利用した感想
これまでに利用したことがある長距離フェリーは、新日本海フェリーの新潟~小樽航路だけです。その為、これらのフェリーとの比較で感じたことを書き出しています。
その1:大きさ
新日本海フェリーの「らいらっく/ゆうかり」は18,000トンですが、さんふらわあの「さつま/きりしま」は12,000トン、「あいぼり/こばると」は9,000トンです。「らいらっく/ゆうかり」に比べて「さつま/きりしま」は総トン数で2/3ですが、旅客定員はほぼ同じですので、かなりスペース的に「狭いな~」という印象でした。
客室は似たようなものでしたが、廊下やラウンジが狭いため、ベッド以外でくつろぐ場所が少ないのです。
これは志布志航路の「さんふらわあ きりしま」。こうやってみると大きく感じるのですけど、中はけっこう窮屈です。
その2:入浴
全体的に船が小ぶりなので、お風呂もそれほど大きくありません。
特に出航直後は混雑していて、あまり落ち着いて入浴は出来なかったです(混雑シーズン)。
オートバイはトラックの次に乗船できるので、ベッドに荷物を置いたら一目散にお風呂を目指すのが得策でしょう。
その3:食事
船内レストランはビュッフェ形式で、お値段はそれほど高くありませんでしたが、混雑を避けるために利用しませんでした。
事前にコンビニやお弁当屋さんで買い出しを済ませて、それを食べていました。
こちらも出港直後は混雑しますが、1時間くらい時間を遅らせれば並ばずに食事が出来たようです。
その4:売店
売店の品揃えは、あまり充実していなかったように思います。飲み物を買ったくらいで、ほとんど利用しませんでした。飲み物やおやつも、事前に買い出ししておいた方が良いでしょう。
とはいえ、あまり売店も売れ行きが悪いと閉鎖されてしまうおそれもあるので、フェリー会社の経営を支える意味では売店を利用してあげた方が良いのですが。
その5:ラウンジ
「さつま/きりしま」ではくつろげるラウンジスペースが小さいけれどもありました。一方、「あいぼり/こばると」にはラウンジが無く、中央のらせん階段周りにテーブルとイスが少し置いてあるだけでした。
その少ないテーブルを確保するために競争になる訳ですが、たいていの人(特にグループ)は寝るまでずうっと居座っているので、あまり多くの人が利用できる状態ではありませんでした。
船内にはくつろぐスペースが少ないので、複数人で旅行する場合は、個室を確保するのが良いかもしれません。
その6:充電
確保した席は「ツーリストベッド」という2等寝台相当で、カーテンで仕切られた二段ベッドになっています。
ひとつ良かった点として、一つのベッドに一つずつ、電源コンセントが備え付けられていたことです。お陰でデジカメの充電が捗りました。
その7:瀬戸内海にかかる3つの橋
別府~大阪航路は瀬戸内海を航行するため、四国との本州の間にかかっている3つの橋、
- 明石海峡大橋
- 瀬戸大橋
- 来島海峡大橋
を通過していきます。
西行き(大阪発)と東行き(別府発)はそれぞれ橋の通過時刻が異なります。いずれにしても3つの橋全てを見ようと思ったらかなりの夜更かしが必要です。
僕は東行きに乗ったので、早朝に明石海峡大橋を通過するところしか見れませんでした。
橋のライトアップを見たい場合は、西行きに乗るのが良いでしょう。
まとめ
寝ている間に目的地に着く、という点では寝台特急や長距離フェリーはとても便利だと思います。
フェリー会社や船によって快適さは異なるので、混雑具合を考慮して部屋を選んだり、事前に買い出しを済ませておくなど、工夫をしながら利用すると良いと思いますよ。
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